さて、前回からの続きで

トラウマのエネルギーについてです。

あまりにもショックな出来事があると

心的外傷と呼ばれるトラウマになることは

一般的にもよく知られていると思います。

体につく傷と違って

心にできる傷は目には見えません。

だから

自分でも「ないこと」にもできるし

人から見たら、よりわかりにくいものだったりします。

目には見えない形で

心の深いところに消えることなく存在していて

人生の長い時間に渡って

言動や考え方、人生に対する姿勢にまで

影響を出している

それどころか

人生で、願わない人間関係のパターンを

人や状況を変えながら

生み出し続ける

そういう性質もあります。

書籍「嫌われる勇気」で知られる

アドラー心理学では

「トラウマはないとされている」

そんなふうに

解釈している方もいらっしゃいますが

正確には

トラウマの存在を否定しているのではなく

「トラウマによって未来が決まってしまう」

という見方を否定しているものです。

人生で起こる辛い出来事への

とらえ方（意味付け）を変えることで

トラウマがあっても

未来は変えていける

それがアドラー的な考え方なんですね。

これについては

私も同じように思っています。

過去の出来事を変えることはできないけれど

その出来事に対する

意味付けやとらえ方を変えることができれば

未来を明るいもの

希望のあるものに変えていくことは可能です。

そして

過去へのとらえ方を変えるためには

実はその前提としてもう一つ、

とても大事なことがあります。

これなしに

トラウマとなっている出来事への

意味付けを変えるのは

実際にはとても難しいと

自分の体験からも

クライアントさんを見ていても

いつも感じます。

トラウマになった出来事の

意味付けやとらえ方を変えるために

絶対的に必要なこと

それは

トラウマのエネルギーの解放です。

「意味づけを変える」というのは

頭（思考）の作業ですが

トラウマは

体に記憶されているものなので

頭の作業でなんとかすることには

限界があるんですね。

頭ではわかっていても

なかなか気持ちや感覚が変わらない

そんな経験をしたことは

きっとあるのではないでしょうか？

では

トラウマのエネルギーって

一体どんなものなの？

少し前置きが長くなったので

これについては

また次回に続きます・・>_<

さて、また１週間が始まりますね🌸

4月から新しい環境でスタートされた方も

どうぞ今週はリラックスして

新しい出会いやご縁を楽しめる時間を

お過ごしくださいね。

MUERA